曼荼羅アーティストの大迫弘美です。
主にボールペンを使った曼荼羅アートを描いています。
原画「いのちの煌めき」
曼荼羅アートは、パステル、絵の具、色鉛筆、糸、樹脂などさまざまな画材で表現されます。
その一つがボールペンやマーカーペンで表現した曼荼羅アート(点描曼荼羅)です。
ペンを使った細かな点のみで表現されることが多い一方で、私のように丸やのびやかな線と点描で描く作家も増えてきています。
また使う用紙の色に決まりはありませんが、黒画用紙を選ぶと煌めきが際立ち宇宙観が表現できます。
このときに大切なのがペン選びです。
黒画用紙に発色しないものも多いので、買ってから「しまった!」ということがないように、特に初心者の方におすすめのペンを紹介します。
この記事で分かること ペンを選ぶときのポイントを3つにまとめました。 参考にして、自分に合ったペンを見つけましょう。 ペンの発色の良し悪しは、使う用紙によって変わってきます。 白画用紙や淡い色の用紙なら、ほとんどのペンは発色します。 ただし、黒画用紙や濃い色の用紙の場合は必ず試し書きをしましょう。 最近では、店頭の試し書き用紙も黒色の紙を置いているところがあります。 また、色だけではなく用紙の質感も発色に影響します。 やわらかく表面がざらついている用紙はインクが沁み込みます。 ペン先のサイズは、0.3~1.0mmなど種類が豊富です。 繊細な点描には、0.5mmまでの細目のペンが適しています。 一方、丸を描くには、インクがしっかりと出る太めのペンが適しています。 ペンの色には、原色、蛍光色、パステルカラー、メタリックカラー、ラメ入りなどがあります。 原色や蛍光色は元気でポップな感じになり、パステルカラーは柔らかく、メタリックカラーは落ち着いた雰囲気になります。 描きたい作品に合わせてペンの色味を選びましょう。 また、ボールペンだけではなく、サインペンやマーカーペンなども選択肢に加えると、彩り豊かな作品に仕上げることができます。 ここでは、私が実際に使っているペンの中から選んだ初心者さんにもおすすめのペン6選を紹介します。 黒画用紙に発色するペンの見分け方は、不透明(調)インクかどうかです。 juiceシリーズには、多くの種類がありますが、一番使い勝手が良いペンが、juice05 パステルカラー(全6色)と、juice05 メタリックカラー(全6色)です。 ペン先が柔らかく、点描も線画も描きやすく、特にパステルカラーは発色が良いです。 他には、 があります。 柔らかな発色で、黒い紙にも鮮やかに描けるのが特長です。 全10色でカラーバリエーションが豊かです。 商品ページには「不透明調の水性ゲルインキボールペン」で、「白い紙・色つきの紙・黒い紙・写真など、いろんな紙に描けます」と紹介されています。 ※ペン先のサイズはパッケージに記載がないため推計です。 ペン先サイズが1.0mmあり、太くしっかりと発色する使いやすいペンです。 丸や線画に適しています。 シグノ太字は全7色ですが、黒画用紙に発色するのは白、金、銀です。 また、ユニボールシグノスタンダードの金、銀(ペン先0.8mm)も使いやすいペンです。 なお(金/銀)について、同じメーカーですが色味は異なります。 「えのぐのように濃く鮮やかに発色する」のマットホップ。 乾くのが早いので、使いやすいペンです。 マットな感じに仕上がります。 とろっと粘り気のあるインクなので、丸や線画はゆっくりと描くときれいに仕上がります。 マーカーペンの代表格のポスカ。 ペン先のサイズがいろいろありますが、極細から使い始めるのがおススメです。 カラーバリエーションが豊富で、重ね書きもできます。 マーカーペンは、インクの調節が難しくて使いづらいという声も時々聞かれます。 そこがデメリットだと感じるかもしれませんが、マーカーペンはカラーバリエーションが豊富なことと重ね描きができる、比較的乾くのも早いというメリットもあります。 まずは好きな色1本、買ってみて試してみると良いかと思います。 水性の不透明マーカーペンです。 ガラス瓶など紙以外の素材にも描けます。 ペン先は0.8~1.2mm(使い方で変わる)と太めなので、丸や線画に向いています。 白色のゲルインクボールペンを探している方へ、おすすめ2選。 ペン先サイズは、どちらも0.5、0.8、1.0㎜で展開されています。 せっかく手に入れたお気に入りのペンも、保管方法を間違えるとインクが詰まったり、描けなくなったりします。 以下の方法で、ペンを長持ちさせましょう。 ペン先はとてもデリケートに作られています。 特にボールペンのペン先は繊細です。 強い力が加わると、描けなくなることもしばしばあります。 点描するときには、点を置くように描いて強い力が加わらないようにしましょう。 また、極端に斜めに持つこともペン先にダメージを与えるので持ち方や力加減に注意しましょう。 直射日光が当たるところや、高温になる場所は避けて保管しましょう。 インクの劣化やプラスチックが溶けたりしてペンそのものを痛めてしまします。 また、使わないでいるとインクが分離しることもあります。 ペンはペン立てに立てていることも多いのでは? 基本的に、ボールペンはペン先を下にして立てて保管するか、横向きが◎。 マーカーペンは横向き保管が原則です。 詳細は、メーカーの商品ページまたはペンそのものに記載があります。 保管方法のまとめ PILOTjuice05のパステルカラーと、メタリック(ゴールド)を主に使って、点描をメインに仕上げた作品です。 主にマットホップを使って描いています。 コピック アクレアとポスカを主に使って描いています。 ペンで描く曼荼羅アートは、癒しと集中力をもたらす魅力的なアートです。 その美しさを最大限に引き出すためには、自分に合ったペンの選択と丁寧な保管・メンテナンスが欠かせません。 特に、黒画用紙に描く場合は「発色」「ペン先の細さ」「インクの質感」に注目して、自分にぴったりのペンを見つけてみましょう。 お気に入りの一本とともに、独自の曼荼羅アートの世界を楽しんでくださいね。 思い通りの美しい作品に仕上げるには、道具選びがポイントになります。 特にペン選びは最重要ポイント。 その特徴を知って、自分に合ったペンをチョイスしましょう。
曼荼羅アートに使うペンの選び方|3つのポイントを解説
発色の良さ
使ったことがないペンは発色具合を確認にて買い求めるといいですね。
逆に表面がツルっとしている硬めの用紙は沁み込みが少なく、発色が良い傾向にあります。描きたい作品に適したペン先サイズ
ペン先が太くなると、点がつぶれて細かな模様がぼやけてしまいます。
インクを盛るように描くと、出来上がりが盛り上がって見えて立体的な表現ができます。インクの色味
黒画用紙に映える!曼荼羅アートにおすすめのペン6選 +1
メーカーの商品ページで確認することができますが、実際に試してみるのが一番分かりやすいです。 PILOT juice05(パステル/メタリック、ペン先サイズ0.5mm)
サクラクレパス ボールサインムーンライト(ペン先サイズ約1.0mm)
インクはサラッとしています。三菱鉛筆 ユニボール シグノ 太字 (白/金/銀 ペン先サイズ1.0mm)
白系のペンでは最も使っているペンです。
お好みで選びましょう。ぺんてる マットホップ(全21色、ペン先サイズ1.0mm)
三菱鉛筆 ポスカ(極細 全21色、ペン先サイズ1.0mm)
筆圧が強いと、描いているときにインクがどっと出ることがあるのです。コピック アクレア(全24色、ペン先サイズ0.8~1.2mm)
白色のペンを探しているなら
ペンの保管とメンテナンス
ペン先への衝撃を避ける
保管場所
不要になったペンは誰かに譲るなどして、最後まで使い切るようにしましょう。ペンの保管方法|横向きか縦か?
実はペン先を上に向けて保管していると描けなくなってしまうのです。
一度確認してもよいですね。
ボールペンを立てて保管するときには、ペン先を下向きに。
マーカーペンはインクが漏れたりペン先が乾いたりするので横向きで保管しましょう。
後に固まってインクが出にくくなるので、ペン先はきれいに拭いておきましょう。
ノック式ペンも使い終わったらペン先をしまいましょう
試し書き用の紙に円を描くようにくるくると書いて、インクの流れを改善させましょう。おすすめのペンで描いた作品紹介
PILOTjuice05をメインに使って描いた作品
原画「輪廻」
マットホップをメインに使って描いた作品
原画「いのちの煌めき」
鮮やかな発色が印象的な作品になりました。ポスカ、コピックアクレアをメインに使って描いた作品
原画「go in peace」
アクレアは重ね描きして色に厚みを出しています。思いどおりに描くには、ペン選びが鍵
まとめ
黒画用紙や濃い色の紙に発色しないペンがあります。
試し書きなどして買い求めましょう。
点描をメインで描きたい場合は細めのペン(~0.5mm)がgood
丸はインクの出が良い太めのペンがおススメ
パステルカラー→柔らかい印象
メタリックカラー→落ち着いた印象
原色・蛍光色→元気でポップな印象
ノック式ペンも使い終わったらペン先をしまいましょう
試し書き用の紙に円を描くようにくるくると書いて、インクの流れを改善させましょう