曼荼羅アーティストの大迫弘美です。
主にボールペンで曼荼羅アートを描いています。
ところで、「曼荼羅」と検索すると、「曼荼羅塗り絵」という言葉を目にすることがあります。
曼荼羅の美しい幾何学模様に色を塗って楽しむ「曼荼羅塗り絵」。
色鉛筆やカラーペンなどを使って、好きな色を選びながら模様を完成させていくことができるので、絵を描くことが苦手な方でも気軽に楽しめる方法のひとつです。
下書きされた模様の中に好きな色を重ねていく時間は、忙しい毎日の中でふっと肩の力が抜けるような、そんな心地よさがあります。
この記事では、無料で楽しめる曼荼羅塗り絵の基本から選び方、画材選びのポイントなどを紹介します。
さらに、塗り絵とはひと味違う「ペンで描く曼荼羅アート」についてもお伝えしていきます。
色を塗るだけでなく、線から模様を生み出していく楽しみ方があることを知っていただくことで、ご自身に合った曼荼羅アートとの付き合い方を見つけていただけたら嬉しいです。
曼荼羅塗り絵とは?その魅力と基本を知ろう
この章では、曼荼羅塗り絵がどのようなものなのか、そしてなぜ多くの方に選ばれているのか、その理由を模様の意味から丁寧にひもといていきます。
曼荼羅(マンダラ)の意味と模様の特徴
曼荼羅(マンダラ)とは、もともと仏教やヒンドゥー教において、宇宙の真理や仏の世界観を図に表したものです。
中心から放射状に広がる幾何学模様は、円や正方形、花びらのような形が規則的に配置されているのが特徴です。
この左右対称で調和のとれた構造が、見る人に安心感や心地よさを与えてくれます。
塗り絵として親しまれている曼荼羅模様も、この伝統的な図案をもとにデザインされているものがほとんどです。


曼荼羅塗り絵に期待できる効果
曼荼羅塗り絵には、色を選び、手を動かし、模様を完成させていくというシンプルな作業の繰り返しがあります。
この繰り返しの作業に集中することで、余計な考え事から少し離れて、今この瞬間に意識を向けやすくなります。
日々忙しく過ごしている方にとって、何かを「なんとなく」ではなく「集中して」行う時間は、実は貴重なものです。
私たちは、つい先の先のことまで考えてしまいます。
朝のうちから夕食の献立を考えて、「これを作ったら、明日のお弁当にも入れられるな」などと、少し先のことを段取りしていることもあります。
もちろん、先のことを考えるのは、毎日をスムーズに過ごすための大切な工夫です。
それ自体が悪いことではありません。
けれど、先々のことばかりを考えていると、「今」の自分が置き去りになってしまうこともあります。
たとえば、せっかく淹れた珈琲も、味わうことなく、なんとなく飲んでしまう。
そんなふうに、目の前にある時間を十分に味わわないまま過ごしていることは、意外と多いのではないでしょうか。
曼荼羅塗り絵は、難しい作業ではありません。
けれど、色を選び、決められた模様の中を丁寧に塗っていくという、日常とは少し違った動作を行います。
「次は何をしよう」と先のことを考えるのではなく、今、目の前にある模様と色に意識を向ける。
そうして一つひとつ塗り進めていくことで、自然と今この瞬間に集中する時間が生まれます。
中心から色を選びながら、少しずつ塗っていく。
その時間は、頭の中で考え続けていたことからいったん離れ、固まりがちな心をほぐしていくような時間にもなるでしょう。
無料の曼荼羅塗り絵はどこで手に入る?
ここからは、無料で使える曼荼羅塗り絵をどのように探し、どのように印刷して楽しめばよいのか、具体的な方法を見ていきます。
無料ダウンロード・印刷を利用するときのポイント
インターネット上には、無料でダウンロードできる曼荼羅塗り絵の素材が数多く公開されています。
子ども向けのシンプルな模様から、大人向けの細かい幾何学模様まで、難易度や雰囲気もさまざまです。
無料素材は種類が豊富な分、まずはいくつか試してみて、ご自身が塗りやすいと感じる模様の雰囲気を見つけることをおすすめします。

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紙質やサイズを選ぶときの注意点
自宅のプリンターで印刷する場合、一般的なコピー用紙でも塗ることはできますが、ある程度厚みのある紙のほうが発色が良く、裏写りもしにくくなります。
例えば水彩絵の具を使うなら、専用の用紙の方が断然発色はよくなります。
手間がかかりますが、一度コピー用紙に印刷して、トレーシングペーパーで専用紙に写し取るという方法もあります
サイズについては、A4サイズが扱いやすく人気です。
- 厚みのある裏移りしにくい紙を選ぶ
- 専用紙に描きたいならトレーシングペーパーを使って写し取る
- 気軽に試すならA4サイズ
無料で楽しめる図案(ダウンロード可能)
曼荼羅アートを気軽に楽しんでほしくて、曼荼羅塗り絵の図案を用意しました。
(ダウンロード用は色なしです)
色鉛筆やカラーペンでぜひ曼荼羅アートを体験してみてくださいね。
お花模様の曼荼羅塗り絵
この図案を【曼荼羅塗り絵 無料ダウンロード】としてご用意しました。印刷してそのまま使えます。お試しにどうぞ👇
フラワー曼荼羅①より少しだけ複雑な図案もご用意しました。
①を楽しまれた方はこちらもどうぞ👇
猫がモチーフの曼荼羅塗り絵
このような猫のイラストを取り入れられるのも曼荼羅塗り絵の楽しさです。
この図案を【曼荼羅塗り絵 無料ダウンロード】としてご用意しました。印刷してそのまま使えます。よかったら楽しんでください👇
曼荼羅塗り絵の選び方
数ある曼荼羅塗り絵の中から、ご自身に合った一枚を選ぶための3つの視点をご紹介します。
レベルに合わせて模様の細かさを選ぶ
曼荼羅塗り絵は、模様のシンプルさによって難易度が大きく異なります。
初めて曼荼羅塗り絵に触れる方や、お子さんと一緒に楽しみたい方には、区切りが大きくシンプルな模様のものがおすすめです。
一方で、じっくり時間をかけて没頭したい方には、模様が細かく入り組んだデザインのほうが満足感を得やすいでしょう。

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画材で(色鉛筆・カラーペン・絵の具)で選ぶ
曼荼羅塗り絵は、色鉛筆はもちろん、カラーペン、水彩絵の具など、さまざまな画材で楽しむことができます。
画材によって仕上がりの雰囲気は大きく変わり、色鉛筆なら繊細でやわらかな表情に、カラーペンならくっきりと鮮やかな印象に仕上がります。
100均で手に入る画材も多いので、気軽に始めやすかもしれません。
色鉛筆
曼荼羅塗り絵が初めての方に、まずおすすめしたいのが色鉛筆です。
細かな模様も塗りやすく、力の入れ方によって色の濃淡をつけることができます。
色を重ねることで、やわらかなグラデーションを楽しむこともできます。
家庭で印刷した無料の曼荼羅図案にも使いやすく、100均などで手軽に揃えられるのも魅力です。
強い力で何度も塗り重ねると紙の表面が傷み、色が乗りにくくなることがあります。まずは軽い力で塗り始めましょう。
カラーペン(イラストマーカー)
カラーペンは、色鉛筆よりもはっきりとした色に仕上げたい方におすすめです。
インクには、アルコールインク、水性インク、顔料インクなどがあり、種類によって発色や紙への染み込み方が異なります。
インクによっては色が裏抜け(紙の裏に写る)しやすいため、家庭で印刷した図案に使う場合は、下に紙を敷いておくと安心です。
細かな模様には、ペン先の細いものが使いやすいでしょう。
絵の具
絵の具を使うと、色を混ぜたり、水の量を変えたりしながら、色鉛筆やカラーペンとは違った表情を楽しむことができます。
ただし、細かな曼荼羅模様を塗るには、筆の扱いや水分量の調整など、少し慣れが必要です。
また、薄い紙では水分で紙が波打つこともあるため、絵の具を使う場合は、水彩画用紙などの厚みのある紙がおすすめです。
まずは色鉛筆やカラーペンで曼荼羅塗り絵に慣れてから、絵の具にも挑戦してみるとよいでしょう。

慣れてきたら、カラーペンや絵の具など、画材を変えて違った表情を楽しんでみてください。
飾る・集めるなど楽しみ方で選ぶ
塗り終えた曼荼羅アートは、額に入れて飾ったり、ノートのように一冊にまとめて保管したりと、楽しみ方も人それぞれです。
飾ることを前提にするなら見応えのある大判サイズを、コツコツ集めることを楽しみたいなら、シリーズ物の塗り絵を選ぶという方法もあります。
曼荼羅塗り絵をきれいに仕上げるコツ
この章では、曼荼羅塗り絵を美しく仕上げるための、色の置き方や配色の考え方について具体的にお伝えしていきます。
中心から外側へ塗り進める
曼荼羅塗り絵は、中心から外側に向かって塗り進めていくと、模様全体のバランスを取りやすくなります。
これは、曼荼羅がもともと中心から放射状に広がる構造を持っているためで、中心の色合いが決まることで、外側の色選びの方向性も定まりやすくなるからです。
手のひらや腕が塗ったばかりの部分にこすれてしまうのを防ぐためにも、利き手と反対側から塗り進めるという工夫も役立ちます。
配色で失敗しないための考え方
配色に迷ったときは、使う色数を3色から5色程度に絞ることをおすすめします。
色数を絞ることで模様全体に統一感が生まれ、初心者の方でもまとまりのある仕上がりになりやすいからです。

例えば、寒色系(緑・青・紫など)、または暖色系(黄・オレンジ・赤など)で選ぶとトーンにまとまりが出ます。
また、塗り絵の隣り合う個所の色を決めるときは、色相環で隣り合う色は馴染みがよく、補色といわれる反対に位置する色だとビビットな色合いになります。
とはいえ、色選びには正解はありません。
ファッションを楽しむように、色選びを楽しんでみてください。

塗り絵の曼荼羅と、ペンで描く曼荼羅アートの違い
ここまで塗り絵としての曼荼羅をご紹介してきましたが、曼荼羅には「色を塗る」楽しみ方だけでなく、「自分で描く」楽しみ方もあります。
ここでは、曼荼羅塗り絵とペンで描く曼荼羅アートの違いについて見ていきましょう。
「色を選ぶ」楽しさと「模様を生み出す」楽しさ
一般的な曼荼羅塗り絵では、輪郭や構図がすでに用意されています。
そのため、「どう描こう?」と考える必要がなく、「今日はこの色にしてみよう」と、色を選ぶことや塗ることを気軽に楽しめます。
一方、ペンで描く曼荼羅アートは、線や形を組み合わせながら、少しずつ模様を作っていきます。
「次はどんな線にしよう」
「どんな形を入れよう」
「この色を使ってみよう」
と、その都度、自分で決めながら描いていきます。
つまり、ペンで描く曼荼羅アートには、色を選ぶ楽しさに加えて、形や模様、配置を考え、設計していく楽しさがあります。
描いていく過程には、自分なりの選択がたくさん入ります。
そのため、同じように描き始めたとしても、選ぶ色や形、線の描き方などによって、作品は一人ひとり違ったものになります。
これも、ペンで描く曼荼羅アートの大きな魅力のひとつです。
どちらにも「今」に集中する時間がある
曼荼羅塗り絵とペンで描く曼荼羅アートには、共通する楽しさもあります。
色を選ぶ。
手を動かす。
繰り返しの模様に取り組む。
目の前のことに意識を向ける。
どちらも、そうした小さな作業を重ねながら、今この瞬間に集中する時間を楽しむことができます。
特にペンで描く曼荼羅アートでは、一点ずつ点を置いたり、線や丸を描いたりすることで、「次の一点」に意識を向けることを繰り返します。
その積み重ねが、深い集中につながることもあります。
曼荼羅塗り絵から始めて、「自分でも模様を作ってみたい」と感じたら、ペンで描く曼荼羅アートを試してみるのもよいでしょう。
どちらが優れているということではなく、まずは色を選んで塗ることを楽しみ、そこから興味の赴くままに、曼荼羅アートの楽しみ方を広げてみてください。
ペンで描く曼荼羅アートを体験してみませんか?
「ペンで描く曼荼羅アートも描いてみたい」と思った方は、まずはワークショップ(体験)から始めることもできます。
ワークショップは、まずはペンで描く曼荼羅アートを試してみたい方や、自分に向いているか確かめてみたい方におすすめです。
およそ90分で、はがきサイズの作品を見本を見ながら描いていきます。
対面・オンラインのどちらでもご参加いただけます。
もう少し本格的に、自分で曼荼羅アートの図案を作れるようになりたい方には、講座も用意しています。
初心者向けには、「曼荼羅アートbasic講座(全4回)」と「点描を楽しむフラワーオブライフ講座(単発)」があります。
basic講座では、各回で図案の書き方を学びながら、少しずつ自分で曼荼羅アートを描けるようになっていきます。
対面・オンラインのどちらでもご受講いただけます。
- ワークショップ:約90分ではがきサイズの作品を、見本を見ながら描く(対面・オンライン可)
- 曼荼羅アートbasic講座(全4回):各回で図案の書き方を学ぶ(対面・オンライン可)
- 点描を楽しむフラワーオブライフ講座(単発)
お問い合わせは👇こちらからお願いいたします
まとめ|曼荼羅塗り絵から一歩進んだ楽しみ方へ
曼荼羅塗り絵は、無料の素材を使って気軽に始められる、心地よい時間の過ごし方のひとつです。
色を選び、色の組み合わせを楽しみながら、少しずつ模様を完成させていくことができます。
そして、曼荼羅塗り絵に慣れてきたら、色を塗るだけでなく、自分で模様を作ってみるという楽しみ方もあります。
私が描いている「ペンで描く曼荼羅アート」は、白い紙に描く一般的な絵とは少し違い、黒い紙に、点や線、丸を重ねながら模様を生み出していきます。
講座では、コンパスやテンプレート(型)などを使った図案の書き方だけでなく、そこからどのように模様を組み立てていくのか、描き続けるためにはどんなふうに考えればよいのか、といったことも伝えています。
描いている途中で「ちょっと失敗したかな」と思ったときでも、そこで終わりにするのではなく、どうすれば作品として生かせるかを考える。
そんな「描き続けるための考え方」も、曼荼羅アートを楽しむうえで大切なことだと私は考えています。
また、講座で学んだ図案の考え方は、ペンで描く曼荼羅アートだけでなく、曼荼羅塗り絵の図案を考えるときにも役立ちます。
色を選んで塗ることから始めてもいい。
自分で模様を作ることに挑戦してもいい。
曼荼羅アートには、さまざまな楽しみ方があります。
まずは気軽に塗ってみて、そこから「もっと描いてみたい」と感じたときには、ペンで描く曼荼羅アートにも触れてみてください。
👇記事内に人気講座の一覧を掲載しています
よくある質問(FAQ)
Q. 曼荼羅塗り絵は子どもでも楽しめますか?
A. 模様がシンプルなものを選べば、お子さんでも十分に楽しむことができます。
区切りが大きく、色を塗る面積が広いデザインから始めてみることをおすすめします。
Q. 無料の曼荼羅塗り絵と、市販の塗り絵本にはどんな違いがありますか?
A. 無料素材は手軽に試せる点が魅力ですが、市販の塗り絵本は紙質が厚く、デザインのバリエーションも豊富にまとまっている点が特徴です。
市販本の中にはお手本が掲載されているものもあるので、色選びの参考にもなります。
まずは無料素材で試し、気に入ったらより専門的な塗り絵本や、ペンで描く曼荼羅アートへ進んでみるのもよい流れかもしれません。
Q. 塗り絵と、ペンで描く曼荼羅アートはどちらから始めるべきですか?
A. どちらから始めても大丈夫です。
曼荼羅塗り絵は、用意された模様に好きな色を選んで加えていく楽しみがあります。
一方、ペンで描く曼荼羅アートは、図案を考え、点や線、丸などを重ねながら、自分で模様を生み出していく楽しみがあります。
「色を選んで塗ることを楽しみたい」なら曼荼羅塗り絵から。
「自分で模様を作ってみたい」「点描を楽しみたい」と感じたら、ペンで描く曼荼羅アートから始めてみるのもよいでしょう。
どちらが先という決まりはありません。
まずは気になったほうから始めて、やってみる中で「もう少しこんなことをしてみたい」と思ったら、もう一方の楽しみ方を試してみてください。
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